皆さんが教会に行かれると、時には大きな声で、時にはつぶやくような声で、人々が「アーメン」と唱和しているのを耳にすることでしょう。
では、この「アーメン」という言葉はどのような意味を持つ言葉で、どのような時に用いられる言葉なのでしょう。またなぜクリスチャンは「アーメン」と唱和するのでしょうか。
「アーメン」の意味
「アーメン」とは、ヘブライ語で「たしかにそうです」とか「その通りです」という意味の言葉です。この言葉が聖書で用いられる時には、「これは真理です」という意味があります。
どのような時に用いられるの?
「アーメン」という言葉は上述したように聖書に出てくる言葉でもありますが、多くは讃美歌や祈り、信仰告白(※キリスト教の信仰を要約して告白するもの)の最後に皆で一緒に唱えられます。讃美歌の最後に皆で「アーメン」と歌い、誰かがお祈りを捧げた後、皆で「アーメン」と唱え、また皆で信仰告白と呼ばれる文章を朗読する際にも最後に「アーメン」と声を合わせます。
このようにしてクリスチャンは事あるごとに「アーメン」と唱え、神様に捧げられた讃美歌、お祈り、信仰告白の内容に自分も同意していることを表明します。そして自分もその讃美歌、お祈り、信仰告白を神様にお捧げする行為に主体的に関わっていることを表明するのです。
また讃美歌にせよ、祈りにせよ、信仰告白にせよ、「アーメン」という言葉が皆で唱えられることにも大きな意味があります。それが個人的な賛美、祈り、信仰告白ではなく、そこに集う者全員が心を一つにして捧げる共同のものであることを表しています。クリスチャンたちは「アーメン」という言葉を共にすることで、それにより、同じ賛美と祈り、信仰告白を捧げている仲間の輪に連なっていることを確認するのです。
クリスチャンじゃない人も「アーメン」と言っていいの?
「アーメン」という言葉は、クリスチャンでないと言ってはいけない言葉では決してありません。もし皆さんがキリスト教の葬儀に出席された際、その思想や信仰にご同意いただけるなら、ぜひともお祈りを合わせる際、また皆で讃美歌を歌う際などに声を合わせて「アーメン」と唱えていただければ幸いです。