日本ではほとんどの地域で火葬が義務付けられているので、葬儀の最後に故人は荼毘に付されます。それはキリスト教の葬儀においても例外ではありません。
では火葬の後、故人のお骨はどうしたら良いのでしょうか。ここでは火葬から納骨までの流れを説明いたしましょう。
関西と関東では骨壺の大きさが違う
火葬の後、故人のお骨を骨壺に納めますが、実はその大きさは関西と関東で違います。関東では7~8寸(約21~24cm)と大きめの骨壷を使用します。拾骨の際には、基本的には焼骨(火葬したお骨)をすべて骨壷に入れます。これに対し、関西では3~5寸(約9~15cm)と小さめの骨壷を使用します。
拾骨の際には、焼骨は一部だけを骨壷に移し、残りは火葬場に委ねます。いずれにせよ収骨が済みますと、職員の方が埋葬許可証を骨壺と共に箱に入れてくれます。埋葬許可証は納骨の際に必要になりますので、無くさないように大切に骨壺と共に箱に入れ、保管してください。
納骨のタイミングは?
実はキリスト教ではいつに納骨をしなければならないという明確な決まりはありません。仏教の四十九日の慣習に合わせて、葬儀の40日後か50日後、そのくらいの時期の前後にご遺族で日にちを合わせてお墓に納骨をされることが多いでしょうか。
故人を偲ぶために、一年間お骨を手元に置いてからお墓に納骨された方もおられました。いずれにせよ葬儀でご遺族が集まられた際に、都合の良い日にちを話し合っておくと良いでしょう。
納骨までお骨をどこに置いておけば良いの?
キリスト教では仏壇にあたるようなものはありません。飾り棚や小机の上に遺骨と遺影を置き、愛用しておられた聖書や賛美歌を置いて、お花を飾られるのがよいでしょう。キリスト教用品専門店で下記のようなメモリアルスタンドも売られています。
納骨式
納骨の日にちが決まれば墓前に牧師に来てもらい、その司式のもと「納骨式」という礼拝を行って納骨します。