葬儀の知らせは突然です。しかも普段馴染みのないキリスト教会で葬儀をすると聞かされたら、おそらく服装やマナーに迷いを感じられる方は多いのではないかと思います。 しかしそんなに難しいことはありません。教会だからといって特別な心構えや、服を着る必要はないのです。
和装も含めた一般的な喪服で問題ありませんし、いつも通りの葬儀として出席していただければと思います。 私たちが信じるキリスト教の神は葬儀をしっかりしなければ天国に行けない、バチがあたるというようなことはなさいません。人は神によって命を与えられ、神の時によって神の元へと帰るのだという信仰を持っています。ですから、故人は今、神と共に平安の中にいると信じているのです。
その上で葬儀の意味を考えるとするならば、それは別れの悲しみにあるご遺族に「よりそう」ことです。共に悲しみ、思い出を分かち合うことです。 そしてご遺族と共に故人と出会わせてくださったことを神に感謝をささげ、今生きている私たちが故人に与えられた物を振り返りながら故人の人生にも感謝し、神と共に全てのことに平安があるように祈る場。それがキリスト教葬儀といえるでしょう。 そのことを思いながら、皆様には葬儀へと臨んでいただければと思います。